火山周辺施設の防災対策
火山噴石対策における革新的な安全技術
活火山の多い日本では、突然の噴火により山小屋に避難しても、屋根を突き抜けて降り注ぐ噴石で負傷者や死者が発生する事例が後を絶ちません。山小屋をはじめ、山岳地帯や麓の避難施設、さらには社会福祉施設など、多様な施設において早急な安全対策が求められています。
山小屋は高所にあるため、建機の持ち込みが困難です。また、屋根を鉄やコンクリートで補強する場合、その重量に耐えられる躯体の補強も必要となります。
従来は一時的な安全確保のため、鉄筋コンクリート製シェルターの建設が推奨されていましたが、資材や重機の輸送が困難な場所では工期・コストが増大し、対応が遅れがちでした。さらに、鉄筋などの資材は厳しい気象条件下で劣化が早いという課題もあります。
そこで、現在注目されているのがパラ系アラミド繊維です。想定時速300kmで飛来する噴石にも耐えることができ、山小屋の屋根補強シートに採用されています。
アラミド繊維シートは軽量であるため、人力での運搬が可能です。特に高所やアクセスが困難な現場でその真価を発揮します。屋根のみの補強工事で完了するため、短工期・低コストでの施工が実現でき、特殊な技術を必要とせず、一般的な屋根工事業者でも扱いやすい製品となっています。
アラミド繊維とは
高強力、耐熱性、寸法安定性、耐薬品性などの特性を持つ高機能繊維です。
軽量かつ強度や耐熱性などに優れ、同じ重量の鉄に比べて5倍の引張強度を持ち、弾性率、耐弾刃性、耐熱性などが優れます。
VOLEVAN®に使用されるパラ系アラミド繊維(*1)「テクノーラ」は、引張強度や耐衝撃性、耐疲労性、耐薬品性などの特性が他のパラ系アラミド繊維を上回り、より厳しい条件下で高い耐久性を発揮します。
使用例としては、屋根の補強材の他、高速道路や橋梁のコンクリートの補強、耐切創手袋などがあります。
(*1)パラ系アラミド繊維:アラミド繊維の中でも特に強度・防弾性・防刃性に優れております。